感想:マギレコ2部4章

一章まとめて更新じゃないと無理な話やってた。


環いろはっていう本来はおよそ主人公にならないだろうキャラが、その頭の硬さと意地で、理想を押し通して主人公をやっていく展開が好き。

どんなに追い込まれても流されないで、折れないで綺麗事を貫き通すの好き。

 

だからこそ、誰か1人の責任でもなく、上手くいったかもしれない理想論が崩れてしまったのは、悲しい。

令さんが犠牲になってしまったのは、本人の責任が一番大きいけれど、アリナの責任でもあるし、止められなかった人達の責任でもあるし、他の策を見つけられなかった人達の責任でもあるし、

誰か1人の責任というより因果の積み重ねとしか言いようがない結果だったのは上手くできてるなと。

 

 

おガキ様達は自分達の命の価値が低く見積もってるだけかもしれないけど、でもこの子らなりに責任感じて本気で反省してるんだなって思えた。

やらかしたことにどれだけ真面目に向き合ってるのかって思ってたけど、反省してんのはええと思う。

そして反省してんなら別に、それだけでもう命差し出さんでもええと思う。

となると、逆にアリナ先輩の今後がめちゃくちゃ気になる。

今は記憶喪失だけど記憶取り戻しても反省するタマか?

ケジメつけるタイプのキャラに見えないが、行く末がかなり気になる。

一部のケジメ問題から逃げてるのはアリナ先輩だけだし、でもこの人が折れたらもうアリナじゃなくなってキャラが死ぬし、どういう着地点へ行き着くのか。

 

 

しぐはぐはなんか急に意識高そうなこと言い始めて「姫」呼び始めて、ダメな感じになった。

元々のグダグダじゃなくて、変な方に洗脳されててちょっと怖い。

もうとっくに戻れないとこにいたとは思うけど、泥舟に意気揚々乗ってしまった。

 

 

いろひかは段々育っていくのを感じる。これからも関係性変わっていくだろうね。

ひかるにとっては、いろはは、結奈みたいになり得たかもしれない存在。

 

 

なゆラビ。

良い。

美味しいご飯作るラビ。2人で生活してるなゆラビ。

「かわいい子の味方です」「…私は?」←これいい。

なゆラビミィは和む。

それ故に、ラビの抱えている物が得体の知れなくて、怖い。

ラビが真価を発揮した時、なゆラビはもう二度とこの関係に戻ってこれないかもしれない。

ラビは多分、悪い子じゃないんだろうけれど、那由他を慕っているのもちゃんと伝わってくるのだけれど、大きな物を背負っているように見える。

 

 

大人が大人してた。

灯花父が那由多に大人として真っ当なアドバイスをして、未熟な灯花にもちゃんとしたアドバイスして、マギレコであんまり見ない真っ当な大人で良かった。

那由多母も、いい人間ではないのだけど、那由多を気にしていて、等身大の大人、ありのまま現実にいそうな娘を気にかける母親でよかった。

マギレコは少女達の解像度が高くて、現実感強いのが売りだと思っているんだけど、大人キャラはモブに含まれるのかあまりそうでもない。

でも、この辺はリアルで、良い大人を感じられてよかった。

 

 

 

 

抗争編としては落ちるとこまで落ち切った感じがする。

もう煮詰まるまで煮詰まったというか、後は着火するだけというか。

 

起承転結の承までが終わり、次回から転に入っていくのではないかなという感覚がする。

ラビの週末時計は0時に近付いているし、ラビ周りの伏線も回収され始めそう。

もしかしたらそこに神浜の東西分裂も関わってくるかもしれない。

 

 

らんレナ。

レナちゃんの回想は、特に本人のセリフ挟まってないのが逆にいい演出になってた。レナが弱ってるのはいい。

ここから立ち直って、らんかとやり合うんだろうな、初めて、本音で、拳も交えて。

 

つーかちゃるのえげつない怪我で印象薄れてたけど、地味にレナも肩外れるって大怪我……大丈夫か?

大丈夫なんだろうけど。